アスペルガー症候群の私が見る世界!恋人や子ども結婚相手がASDかも?
どうもくろうさぎです(´・x・`)
今回はアスペルガー症候群当事者の私が、実際にどういう風に世界が見えているのかを書いていこうと思います。
家族、恋人、友人、はたまた自分がアスペルガー症候群の人に是非読んでいただいて、こんな風に世界が見えてるんだなって理解して頂けると幸いです。
どんなに辛くても理解することで救われる思いもあるはずですので。
1.アスペルガー症候群って?
2.対人関係の障害
3.そんなことの違い
4.共感できずとも、理解はできる
5.パターン化した興味と行動
6.ルールを作る
7.音や人混み
8.私が見る世界
9.まとめ
そもそもアスペルガー症候群とは、アスペルガー症候群は、広い意味での「自閉症」のひとつのタイプです。
アスペルガー症候群は、自閉症の3つの特徴のうち「対人関係の障害」と「パターン化した興味や活動」の2つの特徴を持ち、コミュニケーションの目立った障害がないとされている障害です。
わかりやすく、"知的障害のない発達障害"だと認識していただけるといいかと思います。
対人関係で困ることは、まず共感ができない事があげられると思います。
どうして「そんなこと」で怒るの?
どうして「そんなこと」で悲しくなるの?
どうして「そんなこと」で傷つくの?
多くのアスペルガーに多く見られる特徴だと思います、私もそうです。
そして、相手が1番理解し難い部分でもあるかもしれません。
なんで「そんなこと」平気で言えるの?と
いわゆる空気を読むという事が苦手な私達ですが、実際にどういう風に感じているのか。
それは「そんなこと」の違いなんです。
一般的に状況や人の気持ちに共感し、今はこういうことを言うべきではないと自然と判断し、人は空気を読みながら生活しています。
ただ私の場合、「そんなこと」が当てはまらず自分は傷つかないから、言っても問題ないと判断し行動します。
人はそれぞれ違う価値観や特徴をもっている、だからそれぞれ傷つく言葉が違うと判断しているのです。
「馬鹿というと人は傷つく」と判断できるものが
私は傷つかないけど、あの人に馬鹿といったら傷つく、そういう人もいるのか。
じゃあ、この人はどうなんだろう?と私には変換されてしまうのです。
こんな状態じゃ社会に出て生活するのに、とても大変な思いをすると思います。
実際に私は幼少期、長いこといじめを受けていましたし、大人になって友人を失うこともありました。
ただし、そんな私でも共感はできなくても理解はできるのです。
どういうことかと言うと、1人1人の人間に対し試行錯誤を繰り返し、話し合いを繰り返し、この人はこういう人間なんだと、まるでパズルのピースを集めるように判断材料を理解していきます。
そうすることで、共感はできませんが、その人が喜ぶこと、傷つくこと、悲しむことが、理解できるようになり、判断材料を複合的に処理することで少しだけですが、もしかしたらこれも?に繋ぐことができるのです。
それを1人1人、何百何千と繰り返し、日常の中に取り入れるようにしています。
おかげで、今では有難いことに生涯のパートナーができ、周りからはアスペルガーと申告しなければわからない程になりました。
ただし、ここからは当事者(アスペルガー)の方に言いたい事があります。
これらの行動は物凄くストレスがかかります、それは想像を越えるほどかもしれません、胃に穴が空いたり、不眠症やまたは鬱を併発する可能性も秘めています。
それでも言いたいのです、大切な人を傷つけたくない、友人を失いたくない、恋人が欲しい、結婚したい。
そういう意志があるのであれば、是非ご一考ください。
「来るもの拒まず、去るもの追わず」そういう考えの方は多いと思います、それでもいいでしょう。
ただ、みすみすチャンスを蹴っている可能性もあるかもしれないと考えるとどうでしょうか。
お金にしろ、恋愛にしろ、その考え方により自分から機会を失っている可能性もあるという事です。
人はいつか死にます、最後の時を迎える瞬間あなたのそばで泣いてくれる人はいるのでしょうか?
そう考えると、多少なりストレスを感じて犠牲を払ってでも対人関係をよくしようと思えてくるのではないしょうか。
アスペルガーの方は損得で考えた方が理解しやすい傾向にあります。
それでも、この考えに共感はできないかもしれません、それは仕方がないことです、貴方が悪いわけではありません、障害なのです。
だけど、甘んじてはいけません、障害だからと自分を棚にあげ周りを非難したり、理由にしてはいけません。
それは貴方も同じ人間だからです、身体の違いはあれど同じ人間で、対等なんです。
だから共感ができない私達は、できる理解をしなくてはいけないと思うのです。
これらについてですが、私は好きな食べ物は一生たべます、飽きるまで朝昼晩それでもいいと思うくらい食べますし好みます。
おかずが1品だろうが、どんなに質素なものだろうが好きになったらそれだけで生きていくぐらいの気持ちになります。
ただし、飽きてしまった時二度と食べたくないと思うくらい苦手になります。
幼少期に茶碗蒸しときのこを食べすぎて(3年くらい食べ続けた)今は苦手になってしまいました。
このように好きなものに対する熱意や執着は相当なものです、自分の体に支障が出ようとも死ななければいいやくらいに思っています。
そして多くのものに興味を示します、幼少期から多感に色々なものに好奇心を抱いていましたが、今も変わりません。
ここで言いたいのは、恋人や子どもがアスペルガーもしくわ傾向がある方に向けてです。
執着心の強さは正直異常です、まさに病気といっても過言ではないと思います、命と同じかそれ以上にその物や事を大事にする傾向もあります。
そのため、他が抑制しようとしたり、ペースを乱そうものなら癇癪(かんしゃく)を起こし怒り狂うかもしれません。
当事者にとっても他人の意思により、ペースを乱されることを酷く嫌います。
ならどうすればいいのか.....
どうか好きなことをさせてあげてください、目に見える物全てに興味を示し、熱を上げたら異常なくらい執着をする、悪いように見えるかもしれませんが、これを私は一種の才能だとも思います。
普通、これだけ執着することは難しいと思うのです、もし執着したものが更に成長し特化した場合大成も考えられます。
かの有名なスティーブ・ジョブズ氏もアスペルガーだったと言われています。
ただし一つだけ、生活することを甘えさせてはいけません。
どういうことかというと、執着したものに関して仕事に支障が出ようが、周りがどうなろうが関係ないくらいになってしまいます。
趣味と仕事の区別もつかないかもしれません、なのでお子さんの場合、早い段階で、自分で生きる術を教えて上げてください。
食べなきゃいけない理由や、仕事とお金、大人になったら払わなきゃいけない税金など、それらを伝え、できるだけ援助しなければ勝手に学習し自ら生きようとします。
これらを甘んじてしまうと、堕落しパートナーならヒモに、子どもなら引きこもりになってしまう可能性もあります。
そのため、早い段階で自立させることが重要です。
幸い私の家庭は、放任主義でやりたいこともやれましたし、20歳を過ぎたら全て自分でやらなきゃいけない環境だったので、ある程度まともに過ごしていると思っています。
上記のように、物事に対して強い拘りをもつ傾向にあります。
パートナーとして迎え入れた場合、大抵の人が苦労すると思います。
物の配置や、生活習慣など、その人によって様々な拘りがあり、それらを乱されることを酷く嫌う傾向にあります。
そのため、なるべく過ごしやすくするために、ルールを設けてください。
ルールがあると、それを守り、ある程度快適に過ごせると思います。
ただし、ルールは事細かにどれくらいの期間、どういうことをしてほしいのか具体的に提示してください。
などあげればキリがありませんが、できるだけ明確に設けてあげてください。
もちろん、ルールを作る上で貴方自身も絶対に守らなければなりません、破ってしまった場合癇癪を起こす可能性もあります。
そのため、貴方自身が守れる範囲、生活することが苦しくならない範囲でルールを作るといいと思います。
デートの際の遅刻なども厳禁ですペースを乱されるのを酷く嫌うからです、初めから間に合わなそうなら何時から何時までの間にここにいてほしいなど伝えておくといいかもしれません。
また、相手から理由を求められた場合、端的で十分です。
私が傷つくから、嫌だから、嬉しいからなど、はっきり気持ちを伝えてあげてください。
変に言葉を作ったり、伝えようものなら納得するまで話し合いになり、無駄に労力を使うことになるかもしれません。
もし「自分には関係ない」と言われた場合、何故関係ないと思うのかを聞いてくあげてください。
大抵、傷つかないし、嬉しくないし、ペースを乱されるからなどが上がると思います。
「貴方に関係なくても、私には関係があるの、付き合っていく上で私には大事なことだし、そうしてくれると私は嬉しい、愛されていると感じる」
こういう風に伝えると案外すんなり受け入れてくれると思います。
伝える上で重要なのは「私がどう思っているか」なのです、先ほど話したように共感はできなくても、理解はできます、そうかこの人はこうしたら喜ぶんだ、悲しむんだと納得することでしょう。
アスペルガーの性質として、感覚過敏というのがあります。
音や人混み、人に触れらることがパニックにつながったり、貧血を起こしたりなど症状は様々です。
これらを考えたとき私が感じたのは、ペースを乱されるからだと思いました。
人に触られることは、その人の意思や思考を考えてしまいます。「何故?」とハテナで頭がいっぱいになってしまうのです。
ですが、大抵は何の意味もなかったり、特に意識しているわけでもない、それに振り回されることが嫌で反射的に嫌悪しているんだと感じました。
人混みや音も同様です、思考の邪魔になってしまいます、作業などしていたら尚更です。
ただし、知っている音楽などは理解しているため思考の邪魔になりません、聞いたことない曲や音だけのものは気分が悪くなってしまいます。
自分の空間やペースを乱されることが、酷く苦手なんだと改めて考えさせられました。
私が見ている世界は一般の人たちとは違うのかもしれません。
だけど、幸いにも不便に感じたことはありませんでした。
私にとって知らないことは恐怖で、自分が納得のいくまで追求する。
周りに比べたら知識は豊富でした。
こういうものと教えられるのはすごく苦手で、数学や算数はとくにできません。
四則の計算ですら怪しいくらいです。
30個のりんごと30個の梨があります、合わせたらいくつでしょう?といわれたら答えられるのに。
30+30=?になると途端に答えられるなくなります。
30って一体なんの?+ってなにって停止してしまうんですね。
分数の計算は絶対にできないと自負しています。
反面読み解く能力、追求する能力はあったので、国語や歴史など文系は得意でした。
世界には疑問がたくさんあります、それを納得のいくまで追求するのが私の見ている世界です。
全てのことに理由があるはず、誰かにこうだとしいたげられるのは受け入れられない。
アスペルガー症候群は近年広く認知され、漫画や多くの記事を見るようになりました。
その中で、当事者の人が記事として残しているのが少なく感じたので、せっかくので書かせていただきました。
これをきっかけに、パートナーやお子さん、友人などの理解が深まる、または救いになればと思います。
また、当事者の方には新たなパズルのピースになればと思い書いています、私達は共感することはできませんが、思考を巡らし、価値観を深めればどんなことでも理解できると思うのです。
そして、注意して頂きたいのは、これらは全てのアスペルガー症候群の方に、当てはまることではないということです。
度合いや生まれ育った環境、これまでの学習により様々なアスペルガーがいます。
ですが、こういう人もいるということをわかっていただきたいのです、もしかしたら貴方のパートナーやお子さんは該当するかもしれません。
少しでも可能性を増やすきっかけになればと思います。
アスペルガーであれ、健常者であれ、共感とは別に、相手を理解することがとても大事だと常々思います。
理解が深まれば、それだけ対策も講じることができるようになると思うので。
知らないこと、無知であることは罪ではありませんが、時にそれらは残酷な結末を迎えます。
より良い生活を送る上で、多くの人に届くことを祈っています。
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